歌川国芳展
先週土曜日に
残念ながら6日(日)で会期は終了してしまいましたが、
面白い内容だったのでご紹介します。
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まず歌川国芳(1797-1861)とは江戸末期の浮世絵画家で
奇想天外な面白いデザイン・構図で海外でも評価の高い絵師です。
辻惟雄の『奇想の系譜』に取り上げられたのが、
日本で知られるキッカケになったのではないでしょうか?
その没後150年を記念した展覧会。
まあ国芳の作品テンコモリでした。
役者絵や美人画なんかも多く描いているのですが、
ちょっと変わった構図だったり、
一見普通でもその端々に施されているのは細かい芸の数々。
浮世絵自体も幕末になってくるといろいろと手法も複雑になったのかもしれませんが、
その発想は国芳作品ならではだと思います。
展覧会では国芳を「江戸のグラフィックデザイナー」といっていました(笑)
一番の見所は戯画。
人の体で人の顔を創ってみたり、
狐やかえるなんかを擬人化して一場面を作ってみたり・・・とにかく全部面白い!
猫好きの方には、猫がいっぱい描いてある作品もオススメです
私は「きんじょ尽くし ぽんぽん」というのが気に入りました。
「ぽんぽんってなんだろう??」とおもいながら、
見た目も親近感のわく、丸い金魚が尾ひれを足にして立っていて
思わず好きになってしまいました
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会期末で込んでいるだろうなと思ったのですが、
4時過ぎても全然人が減らず、後半の「戯画」のコーナー辺りで
作品なんかよくわからない程の混みようでした。
グッズも買いたかったんですが、
終了間際で激しく込み合い、結局図録さえも諦めました・・・
これだから毎回、早めに行かなくてはと反省するんですが・・・
7月9日から静岡市美術館・12月17日から森アーツセンターギャラリーであるみたいです。
早めに行っても混みそうですので静岡・関東の皆様はお早めに!
<国芳展の公式HP>はこちら→http://kuniyoshi.exhn.jp/