美術散華保存会&散華美術館 スタッフブログ

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NPO等人材育成塾 インターン実習第3弾 地域支援活動センターぷろぼの その1

もう1ヵ月以上前(11月初め)になりますが、
NPO法人地域活動支援センターぷろぼのに実習に行きました。
 
IT技術の習得を通じて障がい者の就労支援を実施されているNPO法人です。
障がい者の方を含めて職員の方は36名の規模の大きな組織です。
身体障がい者の方だけでなく、精神障がいや知的障がいの方も訓練を受けられています。
 
私が行ったのは新大宮事業所で、
ここには奈良県ITソーシャルインクルージョンセンターも併設されています
うちの事務局からも近所です。
今回は2日間でNPO結和愛夢の吉村さんとご一緒しました。
 
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最初に田中事務局次長とオリエンテーションがあり、早速作業体験です。
 
PCのメンテナンス。
ぷろぼのでは、買い上げたり寄付された中古PCを清掃・整備し、
また別のところに貸し出すという福祉3R事業を実施されています。
 
私たちは初歩のPCの清掃を行いました。掃除するだけでPCの負担が少なくなり、
だいぶ良くなるみたいです。これは事務局でも生かせそうです♪
その日は一人、PCの整備をされていました。一つ一つの作業にチェックリストを設け、
 
確実にこなしていく仕組みが作られていました。
私にとってはわからないような作業を根気強くされていて、
専門的で実践的な作業も身につけられるのは就労支援にとって大事だと感じました。
 
 
チャレンジプログラム・データ入力訓練
上の階に移動して、実際に訓練されているところの見学や体験を行いました。
PCのブースでは多くの方がそれぞれの課題に取り組んでいました。
一定のレベルがこなせるようになると、弥生会計を使った入力訓練など
より実践的な内容に。
正直、そこまでプログラムが組まれているとは思っていなかったので驚きました。
 
また、スーツ姿、大きな声で挨拶をする、作業が終了すると職員の方に報告し
次の指示を受ける、といったことを徹底してされている様子にも驚きました。
それは私の中に和気あいあいとした福祉作業所のイメージがあったからです。
 
まさに「一般企業」といった感じです。それにはやはり、厳しい雇用環境の中で障がい
 
者だからといって甘く見てはもらえない、実際の組織の中で働く感覚を訓練する必要が
 
あるのでしょう。
職員さんの話でも「技術を身につけるより、どこへ行っても通用するように
 
訓練している」とおっしゃっていたのが印象的です。
 
 
「チャレンジプログラム」は、個人の特徴をつかむことや繰り返し行うことで
苦手な作業を知ることを目的としています。
私たちが体験したチャレンジプログラムは、アンケート結果の入力です。
一つ一つ確認しながら入力するのですが、1つ間違いがありました。
集中力の要る作業です。他の方は部品の組み立てなど様々な訓練をされていました。
 
一日目の実習を終えて、これから就労先を増やす努力をしていくことや
SB(ソーシャルビジネス、地域で働ける場を作る)でミスマッチを解消することを
勧めて行きたいという話が田中さんからありました。
まだまだ障がい者の方を受け入れる土壌が企業や地域に育っていない
ということでしょう。
多様化した社会、少子高齢化問題も現在進行形である社会の中で、
今までとは違う働き方や労働者の創出を柔軟に進めていかなくてはいけないと私は思います。
これはマイノリティの方だけでなく、老若男女全体に当てはまることだと思います。
 
 
2日目に続く。
 
NPO法人地域活動支援センターぷろぼのHPhttp://purobono.itrobo.net/