美術散華保存会&散華美術館 スタッフブログ

散華の情報、当会の活動、運営している散華美術館、奈良のこと等つづっていきます。

NPO等人材育成塾 インターン実習の模様

9月から奈良県新しい公共支援事業として始まった
NPO法人奈良NPOセンター主催の「NPO等人材育成塾」に参加しています。
 (概要についてはこちら→http://www.naranpo.jp/activity/atarashii/promotion/
 
 
ここで初任者コースから管理者・上級管理者とコースが組まれており、
全ての講習を受ける予定です。
何せNPOについて何も知らないまま職員として働き始めたので、
ほかのNPOの状況や法律や会計基準などしっかり勉強しないまま現在に至っているので、とても良い機会だと思っています。
 
初任者コースではインターン実習が組まれているのですが、
先日山添村大和高原文化の会さんの大和高原民俗資料館に行ってきました。
インターン先は選択肢の中から自由に選べます。)
 
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この資料館は廃校となった小学校で教室部分を活用し
大和高原文化の会で指定管理者として運営されています。
農具や工具、お茶や凍り豆腐の製造に使った道具等、
地域の方から借りて展示しています。
 
それだけでなく、部会を組織して大和高原の産業・歴史文化について
研究もされています。月1回の例会で随時成果を報告されているそうです。
 
 
驚いたのが、近世の荘園の石高や中世からの山城の全体調査、
大和高原で盛んだった養蚕の再現と
大学や研究者の方と協力しながら積極的に活動されていることでした。
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(左)手前の箱には蚕のフンが!!(右)この網を広げ、その目の間に繭を作ります。
 
 
極めつけは江戸時代の民家をまるごと再現している昔の図書室。
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当時の暮らしの様子を知ることができます。これも全部会員の方の手作りです。
私は感心仕切りで、この姿勢を見習いたいと強く思いました。
 
「最初、地域のよさを発掘することを目標に、
それぞれの部会で出した成果を報告して終わりだった活動だったが、
今ではその成果を活用し、人々に来てもらって喜んでもらい、
地域を活性化させることを目標にしている」
といったことをおっしゃっていました。
 
この言葉から、活動を続けていくと広がりを持つようになり、
地域に根ざした組織となっていることを感じました。
この日説明や案内をしてくださった会長の植田さん、副会長の田和さんは
本当に活き活きとされていて、私も元気を頂きました。
 
午後からは大和高原を車で案内していただきました!
見所満載ですその模様はまた次回!