美術散華保存会&散華美術館 スタッフブログ

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【展覧会巡り】奈良国立博物館「みほとけのかたち―仏像に会う―」行きました!

先日、奈良国立博物館の特別展に行ってきました。
 
奈良国立博物館では9月16日まで「みほとけのかたち―仏像に会う―」
という特別展が開かれています。
彫刻を中心に仏像を久々にたくさん見られました。
仏像のそれぞれのパーツ(衣服や顔、色など)に着目して見せる内容は
仏像のことをよく知らない人でも、普段から好きで見ている人でも、
わかりやすく提示されていて、私も「へぇ~」なんて言いながら楽しめました。

出展品も良いものがたくさん。
その中で気になった仏像が一体。奈良・称名寺の「薬師如来立像」(鎌倉時代
なぜ気になったか?
妙に顔が笑っていたから、細かく言うとほうれい線があって頬が明らかに盛り上がっていたから。

仏像ってふつうは頬全体はふっくらしていても、
人が笑顔になった時のように頬が高く盛り上がっていることはないです。
(私の記憶によると、ですが。そして今回の会場の他の仏様の顔も見ましたが、他にはなく…)
思わずしげしげと見てしまいました。
 
あと、散華も発見。
法華寺の「阿弥陀如来像(阿弥陀三尊及び童子像のうち)」(絵画)で、
蓮の花とともにチラチラと舞う蓮の花びら。
これこそ散華そのもの!
作品自体も衣の朱と蓮の台座のいろが鮮やかで華やかな雰囲気でした。
 
最後の當麻曼荼羅の解説映像も凝っていました。
とても大きな曼荼羅なのでなかなか細部まで内容把握するのは厳しいのですが
わかりやすくて勉強になりました。
おかげで、真ん中の浄土の世界よりも端っこの説話も興味深いことが判明!
 
会期もあと少しです。
ためになる仏像うんちくをここで仕入れて、自慢できます(笑)
ぜひ行ってみてください!