【奈良おでかけ】11月23・24日監獄史料館開館記念 奈良赤レンガFESTIVAL2019
興福院特別拝観に行った日、旧奈良監獄(旧奈良少年刑務所)でイベントが開催されていたので、こちらにも足を運んでみました。
ちなみに徒歩で行ったのですが、いい運動になりました!
こちらは明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画したいわゆる五大監獄のひとつ。
明治の近代建築がすばらしく、絵になります。(自分の写真の腕は置いといて)
↑表門
↑庁舎 奥に向かって放射線状にかつての房があります。
監獄史料館は思っていたよりも規模の小さいものでした。それでも、監獄そのものについて学ぶいい機会でした。私は中世の地獄絵なんかが好きなタイプなので、それに共通するものを感じて、恐怖より結構楽しんで観ていました。(ちょっと不謹慎?)
展示を通して、明治の近代化によって罪人を罰することにも欧米諸国に並ぶ設備・法律を整えていったことが理解できました。
数年前まで奈良少年刑務所として実際に使用されていたところです。
以前、毎年この時期の矯正展に来て、ガイドツアーで見て回ったことがあります。その時は庁舎の中には入れなかったので、初めて房の中もマジマジと見学しました。
↑こんな感じで、看守台からは全ての寮が見渡せます。
←ずーっと奥まで独房や雑居房があります。←こちらは同じ構造の2階。講堂もありました。
←独居房の中
←分厚いドア。木で鉄板の補強あり。
これがホテルになるというのですから、どのように生かされるのか気になるところです。「監獄」の厳しい雰囲気をぜひ残して活用していただきたいと思います。
http://former-nara-prison.com/
【奈良おでかけ】11月徳川ゆかりの尼寺・興福院の令和特別拝観
*年末に11月の話で申し訳ないのですが、貴重な機会でしたので記しておきたいと思います。*
法蓮山興福院(こんぶいん)は普段は要予約での拝観のみで、20年ぶりの一般公開とのことで行ってきました。
このお寺は佐保丘陵の南麓にありますが、創建当初は平城京「菅原伏見の里」にあったといいます。中世や安土桃山時代とたびたび衰退するも、その当時の尼僧によって復興されました。現在の地には寛文5年(1665)四代将軍家綱が山林と参道を寄進されたことを機に移転しました。
車道から離れた場所にある、ひっそりと佇むお寺。大門をくぐった瞬間から苔むした石段の道、紅葉がお出迎え。小さなお寺ながら室礼、襖絵など細かい所を見ると随所に格式の高さを感じます。 徳川家関連の寺宝もこれまで守ってこられた矜持を示すものでしょう。それらが総合して凛とした風情を演出しているように見えました。
↑ホテルリガーレ春日野の脇道を進む・・・
↑案内板がありました
↑葵の御紋が!!
【展覧会探訪】御即位記念 第71回正倉院展
今回もオータムレイトチケットを活用して、2日(土)19時に来館しました。
金土日祝は20時まで開館していますよ!
連休の初日とあって、遅い時間でも結構人が多いと感じました。でも、個人の感覚ですが、ストレスを感じるような込み具合ではありませんでした。
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いつも60数点出ている宝物ですが、今回は41点。これはやはり東京の方に行ってる分減ったのでしょうか?展示する宝物を今年だけ増やすわけには行かないですもんね。
💠気になった宝物💠
1.天平宝字二年十月一日献物帳(藤原公真跡屏風帳)
光明皇后が父・藤原不比等の屏風を正倉院に収めた記録。お父さんの書ですから、思い入れもあったでしょうね。今はなき屏風がどんなだったか気になる。
2.鳥毛立女屏風
今や顔以外は白描だが、当時はヤマドリの羽を装飾につけていたとされる作品。それにしても顔に親近感がありすぎる笑
(チケットに鳥毛立女)
3.礼服御冠残欠
聖武天皇、光明皇后らの冠の細かい飾りの残欠がかなりの量出ていました。小さなビーズ、繊細なつくりの金細工など今はバラバラだけど、一体となった冠はどんなにきらびやかだろうと感動。これも一つずつ拾い上げて保存する作業をされた方がいると思うと、なお凄いなあと尊敬。
4.続修正倉院古文書別集第四十八巻
これは鏡の裏の文様の下絵や文書の書きかけや書き損じを集めたもの。面白いのは、文書を途中まで書いて、なぜか陽気なおじさんの落書き描いちゃったページ(人物戯画)。こういうの、自分にも経験があるのですが、書いた本人は後世に残ると思ってないだろうな~恥ずかしいな~。
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毎年行っている正倉院展、気持ちとしては地元のお祭りに参加しているような気分で見に行っています。
毎回新たな発見があり、過去に見たことのある宝物には「また会えた!」とうれしくなります。
まだまだ14日の会期終了まで時間があります。御即位記念の 正倉院展にぜひ行ってみてください♪
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/shosoin/2019shosoin_index.html
【はじめまして&改めまして】美術散華保存会と散華美術館のご案内
【展覧会探訪】奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」【6/9まで】&奈良公園バスターミナル
あまりの暑さに鹿も前庭の池に入っていました^^;
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今回、世界に三つしかない曜変天目茶碗が三館同時に公開が目玉となっていましたが、藤田美術館蔵が私は一番好みです。
「でも最前列で観るには列に並ばないと…」
ということで、並ばず後方から目に焼き付けようと、しつこめに鑑賞。
思っていたより小さくて驚きました。
さすがに椀の中の“宇宙”は見られませんでした…
展示室にプラネタリウムみたいに模様をバァッと映し出してもいいかも、と勝手に妄想してました。
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曜変天目茶碗だけが目当てだともったいない!!!
オールスター勢揃いで贅沢な展覧会でした。
個人的には絵巻がいっぱい出てたのが良かったです。
紫式部日記絵詞、華厳五十五所絵、玄奘三蔵絵…どれを見ても贅沢、それを上回って楽しかった。
この中で地味だけど、華厳~は素朴な色使いと善財童子のかわいさが好きです。(プロフィールのアイコンにもしているくらい^^)
生で見たのは初めてでした。
他にもいろいろ面白い作品ありです!
藤田美術館、今まで行ったことなくて…
ここだけでなく関西の財界人のコレクションも相当なものです。
自身もお茶をやっていたり教養が伴っている感じが、現在の起業家が現代アートを買うのとはまた違う感じがします。
【大阪の藤田美術館】 http://fujita-museum.or.jp
リニューアルオープンしたら行ってみたいですね!
その時にまた大盤振る舞いあるかな?と期待しています。
とはいえ、奈良国立博物館での展覧会は【6/9(日)】まで!!
曜変天目が気になっている方、それ以外も観たい方お急ぎください♪
【奈良国立博物館 特別展ページ】
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/fujita/fujita_index.html
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余談ですが、新しくできた奈良公園バスターミナルにも立ち寄ってみました。
時期的に修学旅行生がいっぱいです。
団体客の方のための施設かと思いきや、そうでもありませんでした。
奈良博からの帰り、地下道から直結で入れる入口が出来てて、
地上に出ずにすんなり入れました。
「駅前まで歩くには暑くて死にそう><」な時に駆け込んで
涼むのに良いなあと思います。
スタバ等CAFEもありますし、ベンチも多いです。
屋上からの景色も良く、山焼きや花火はいい感じに見られそうなスポットでした。
休憩にぴったり!ぜひ立ち寄ってみてください。
【奈良公園バスターミナル】https://npbt.jp/
【奈良のお寺】円成寺に行ってきました!【GWにいかが?】
その道なりにあった奈良市忍辱(にんにく)山の円成寺に参拝しました。
奈良市内から柳生方面は本当に隠れ里にふさわしい山深いところ。
その途中にこのお寺もポツンとあります。
まずお庭がすばらしい!これだけでも本当に心が和みます。
浄土式庭園として有名ですが、いつまででも見ていられます。
円成寺といえば、運慶作の大日如来坐像!
25歳ごろの最初期作品といわれています。
(お寺のリーフフレットより)
本来は多宝塔のご本尊ですが、東京国立博物館の「運慶展」以後は相應殿という新しい建物で拝見することができます。
良かったのは、像には1mくらいのガラスの囲いがあるのですが、座ると当然ガラス越しですが、
立てば遮るものがなく姿を見られたこと!
舐めるように見させていただきました。
では、本来安置されていた多宝塔には?
現在は東京藝大で復元された、当初の姿の大日如来像がいらっしゃいます。
こちらもなかなか貴重なものなので、ガラス越しに近づいて拝見。
当然、金箔でキラキラなのですが、現在の姿とのギャップで印象が違って見えました。
今の姿の方がこのお寺の全体的な雰囲気とマッチしているのが不思議です…
円成寺の本堂は、ご本尊・阿弥陀如来坐像がいらっしゃいます。
阿弥陀さんは平安時代の典型的なお顔。
来てみて驚いたのは四方の柱に描かれた「二十五聖衆来迎菩薩」
(お寺のリーフフレットより)
痛みが激しい部分も多々ありましたが、それにしても美しい菩薩が描かれていて、感激でした。
丸い柱に25もの菩薩を描くのはなかなか技術がいることと思います。
(最近はそういう目線で見るようになりました。)
ちょっとお堂の中は暗めですが、菩薩様も眼を凝らしてゆっくり見ながら、心も落ち着く空間でした。
行った日は、バス待ちの方が本堂をスケッチされていたり、
お母さんと遊びに来ていた子供らが境内を鬼ごっこしていたり、
静かなお寺ながら途切れなく人も来られていました。
10連休は奈良でゆっくりと過ごされるのはいかがでしょう?
特に関西の方!!!
「いつもの奈良」も楽しいですが、より深い奥座敷も魅力がいっぱいです!
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忍辱山 円成寺
〒630-1244 奈良市 忍辱山町1273
TEL 0742-93-0353
電車・バス:JR/近鉄奈良駅より奈良交通バス柳生行き約30分
「 忍辱山 」バス停下車徒歩西へ2分
車:国道369号線 県庁東交差点より約12km
http://www.enjyouji.jp/
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